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企業の姿勢を体験で届けるノベルティの新しい役割
ノベルティは、もはや単なる販促物ではありません。
展示会や周年イベント、営業活動といった接点の場で、企業の価値観や姿勢を体験として届ける重要なコミュニケーション手段へと進化しています。パンフレットや名刺と違い、手に取られ、持ち帰られ、誰かと共有されるからこそ、そこに込められた世界観や品質感は想像以上に強く記憶に残るのです。
近年、ノベルティに求められる役割は大きく変化しました。かつては「安く大量に配れるもの」が主流でしたが、現在は「受け取った人の体験価値」を重視する傾向が強まっています。企業活動の透明性が高まり、サステナビリティや社会性が問われる時代において、ノベルティもまた企業の思想を映す鏡になりました。単にロゴが入っているだけのグッズではなく、その背景にどのような素材選びがあり、どのような想いで作られているのかが自然と見られるようになっています。
SDGsとノベルティの深い関係性
SDGsとは、持続可能な世界を目指す国際的な目標です。
17のゴールと169のターゲットから構成され、具体的なアクションを通じて地球上の全ての生命に平等をもたらすことを目指しています。SDGsは既に「世界規模での合意」となっており、企業のCSR活動においても、その影響力が強まっています。
ノベルティ制作におけるSDGsの重要性
ノベルティの制作においても、SDGsへの貢献が増えてきています。これは、「誰もが使えるノベルティ作り」や「使い捨てではなく繰り返し使えるノベルティ作り」、「リサイクル可能な素材でのノベルティ作り」など、さまざまな形で表れています。企業にとって、ノベルティは自社の価値観を示す重要な手段であり、ノベルティにSDGsの取り組みを反映することで、消費者に対して自社の戦略をより明確に伝えることができます。

環境配慮がもたらす企業価値の向上
環境問題に対する意識が高まる中、エコロジーを意識したノベルティの需要が増しています。
具体的には、再生紙やバイオマスプラスチックなど、環境負荷を抑えた素材の利用に注目が集まっています。しかし、これらの素材の採用はノベルティのエコ志向に留まらず、製品を製造する企業や取引先に対しても、環境配慮の観点からエコフレンドリーな品質を求めるきっかけとなっています。
ノベルティを通じたSDGsや環境配慮への取り組みは、企業の社会的な信頼を築き、ブランドイメージを向上させます。ノベルティは企業の一面を示すもので、その製品やサービスを受け取った消費者に対する印象を左右し、企業と消費者との接点となります。そのため、ノベルティの取り組みが企業全体の価値観を表すと言っても過言ではありません。
環境配慮型ノベルティの選び方
エコに貢献できるノベルティを選ぶ際は、いくつかのポイントを意識する必要があります。
環境に優しいエコ素材で選ぶ
環境に優しいエコ素材を使ったノベルティを選ぶことは、企業がエコ活動に貢献できるひとつの方法です。エコ素材には、再生紙やバンブーファイバー、再生コットン、再生プラスチック、オーガニックコットンなど様々なものがあり、多彩なアイテムが開発されています。
再生紙を使ったノベルティは、紙製クリアファイルなどが代表例です。プラ製品利用削減のアピールに効果的で、御社のロゴを入れたり、オリジナルの絵柄の印刷が可能です。再生コットンを使ったノベルティは、トートバッグやエコバッグとして人気があり、自然素材で高級感があり、繰り返し使用可能です。

エコマークを目印に選ぶ
エコマークは、公益財団法人日本環境協会が認証するマークです。
エコマークは、様々な商品の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められたものにつけられる環境ラベルです。こうしたエコマーク認証のされた商品を選ぶことで、しっかりと環境保全活動にコミットしたノベルティを選べるようになっています。
使い捨てではない商品を選ぶ
商品自体がエコな商品でなくとも、使い捨てをできるだけやめることにつながるグッズを選ぶことで、資源の無駄が削減され、エコ活動につながります。エコバックやマイタンブラー、携帯用カトラリーなど、使い捨てではなく、何度も使えるノベルティを選ぶことがおすすめです。
繰り返し使えるドリンクボトルを配布すれば、プラスチックカップやペットボトルごみの削減につながります。カトラリーグッズにも同様の効果が期待できます。SDGsのうち「12.つくる責任 つかう責任」達成の一助となるでしょう。
注目のサステナブルノベルティアイテム
環境配慮型のノベルティには、多様な選択肢があります。
竹製のカトラリーセット
竹を材料にしたフォークやスプーンなどのセットは、コンビニのプラ製カトラリーの有料化でニーズも上昇しています。竹は成長が早く、持続可能な資源として注目されており、繰り返し使えることから環境負荷の軽減に貢献します。
バンブーファイバーを使ったノベルティ
バンブーファイバーは、竹を原料とした天然素材で、軽量で丈夫な特性を持っています。マグカップやタンブラー、食器類など、日常使いできるアイテムが多く展開されており、自然素材ならではの温かみのある質感が魅力です。

オーガニックコットンを使ったノベルティ
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使わずに栽培された綿花で、環境への負荷が少ないだけでなく、生産者の健康にも配慮した素材です。トートバッグやTシャツ、タオルなど、肌に触れるアイテムに最適で、柔らかな肌触りと高い吸水性が特徴です。
再生PET製品
ペットボトルをリサイクルして作られた再生PET素材は、資源の有効活用と廃棄物削減に貢献します。エコバッグやポーチ、ペンケースなど、多様なアイテムに加工でき、軽量で耐久性に優れています。再生素材であることを明示することで、企業の環境配慮姿勢を効果的にアピールできます。
芽が出る鉛筆
おしり側に植物の種子が含まれた鉛筆は、使い終わった後に土に植えると芽が出る仕組みになっています。お子様向けのノベルティにもぴったりで、環境教育の一環としても活用できます。使い終わった後も楽しめる体験価値が、受け取った人の記憶に残ります。
食品ノベルティで五感に訴えるブランド体験
食品ノベルティは、誰にとっても身近で、実際に口にすることで五感を使った体験になります。
視覚だけでなく、味覚や香りまで含めてブランドを感じてもらえる点は、他のノベルティにはない大きな特徴です。また、食品は使われずに引き出しに眠ることがほとんどなく、必ず消費されるという特性もあります。オフィスで同僚と分け合われたり、自宅で家族と一緒に食べられたりすることで、企業名やブランドが二次的に広がっていくケースも少なくありません。
展示会での記憶に残る食品ノベルティ
展示会においては、数多くの出展社が並ぶ中で来場者の記憶に残ることが大きな課題になります。
その場での説明だけでは時間も限られており、後日思い出してもらえるきっかけが必要です。食品ノベルティは、持ち帰った後に改めて体験されるため、時間差で企業との再接点を生み出します。名刺交換の瞬間だけで終わらず、「あの時もらった〇〇が美味しかった」という形で会話が再開されることも珍しくありません。
SDGsを伝える食品ノベルティのストーリー
食品ノベルティは、企業の背景を自然に伝えられる点でも優れています。
どこの原料を使っているのか、どのような加工をしているのか、なぜこの商品を選んだのか。そうしたストーリーを添えることで、企業の価値観そのものが伝わります。単なる配布物ではなく、「この会社はこういう考え方をしている」というメッセージを、言葉以上に強く届けることができます。
規格外農産物を活用した食品、フードロス削減につながる加工品、簡易包装や紙素材を使ったパッケージなど、ノベルティ自体が社会課題へのアクションになる設計が求められています。重要なのは「SDGs対応」と表記することではなく、実際の仕組みとして持続可能性に寄与しているかどうかです。

雑貨ノベルティとの組み合わせで完成度を高める
雑貨ノベルティにも独自の役割があります。
トートバッグやステーショナリー、エコ雑貨などは視覚的な存在感があり、日常の中で繰り返し使われることでブランド露出が継続します。最近では食品と雑貨を組み合わせたノベルティ設計も増えており、雑貨で第一印象をつくり、食品で体験価値を補完するという考え方が主流になりつつあります。この組み合わせによって、ノベルティ全体の完成度が大きく高まります。
名入れで特別感を演出する
ノベルティ制作において欠かせない要素のひとつが名入れです。
社名やロゴ、周年ロゴ、メッセージなどをパッケージに反映させることで、既製品ではなく「その企業のためだけに作られたもの」になります。ただし、名入れは目立てば良いというものではありません。過度に販促色を強めると、受け取る側の心理的な抵抗感につながる場合があります。特に食品の場合は、「企業名を覚えてもらう」よりも先に「美味しそう」「ちょっと嬉しい」と感じてもらう設計が重要です。自然な形でブランドが溶け込んだデザインこそが、結果的に長く記憶に残ります。
インナーブランディングとしての活用
ノベルティ制作で見落とされがちなのが、社内外のコミュニケーションツールとしての側面です。
社外向けだけでなく、社員向けの記念品やインナーブランディングとして活用されるケースも増えています。周年記念の食品ノベルティを社員に配布することで、自社の歩みを実感できたり、家族に会社の話をするきっかけになったりすることもあります。ノベルティは外向きの広告であると同時に、内向きの共通体験でもあるのです。
配布後を意識した設計で継続的なブランド接点を
近年は「配布後」を意識した設計も重要視されています。
ノベルティは渡した瞬間がゴールではありません。どのようなシーンで食べられるのか、誰と共有されるのか、SNSに投稿される可能性はあるか。その後の行動まで想定することで、ノベルティは単発の販促物から、継続的なブランド接点へと進化します。
実務面での注意点
食品ノベルティには製造リードタイムやロット、賞味期限、物流といった特有の要素があります。
企画段階から納期逆算で進めること、配布数量を現実的に見積もること、目的に応じて単価設計を行うことが欠かせません。安さだけで選ぶと印象に残らず、逆に高価すぎると配布数が限られます。重要なのはコストと体験価値のバランスです。
まとめ:SDGsノベルティで企業価値を高める
ノベルティは「配る広告」ではありません。
企業と人との関係性をつくる、小さな入り口です。特に食品ノベルティは、味わいを通じて企業の姿勢を伝えられる数少ない手段です。そこに名入れやストーリー、SDGsの視点、雑貨との組み合わせといった要素を重ねることで、ノベルティは単なる販促物から、ブランドを語るメディアへと変わります。
展示会や周年イベントという限られた機会だからこそ、「何を配るか」ではなく、「どんな体験を届けたいか」という視点でノベルティを設計することが、これからの企業コミュニケーションにおいてますます重要になっています。環境配慮型のノベルティを通じて、企業の社会的責任を体現し、取引先や社員に響くエシカルなギフト企画を実現しましょう。

