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なぜ今、コーヒーノベルティが選ばれるのか
企業のノベルティ選びは、単なる配布物の準備ではなくなった。
展示会や周年イベント、営業活動の現場で手渡されるノベルティは、企業の価値観や姿勢を体験として届ける重要なコミュニケーション手段として進化している。特にコーヒーを使ったノベルティは、誰にとっても身近で、実際に口にすることで五感を通じてブランドを感じてもらえる点が大きな特徴だ。視覚だけでなく、味覚や香りまで含めて企業の世界観を伝えられる食品ノベルティの中でも、コーヒーは特に注目されている。
オフィスで同僚と分け合われたり、自宅で家族と一緒に楽しまれたりすることで、企業名やブランドが二次的に広がっていくケースも少なくない。使われずに引き出しに眠ることがほとんどなく、必ず消費されるという特性も、コーヒーノベルティが選ばれる理由のひとつだ。
コーヒーノベルティの形態別選び方
コーヒーノベルティには、ドリップバッグ、インスタント、ギフトセットなど、さまざまな形態がある。

ドリップバッグ:手軽さと本格感の両立
ドリップバッグは、オフィスや自宅で手軽に本格的なコーヒーを楽しめる形態として人気が高い。創業1956年の老舗ロースター「スズアコーヒー」が手掛けるような本格派ドリップコーヒーは、J.C.Q.A.認定生豆鑑定マスターの焙煎士が丁寧に仕上げており、リッチな味わいを提供できる。深煎り、浅煎り、デカフェなど、多様なライフスタイルに合わせて選べる点も魅力だ。
3,500個以上でフルカラーパッケージが可能になるため、企業カラーやロゴを効果的に反映させたオリジナルデザインを実現できる。賞味期限は1,000個未満で3ヶ月、1,000個以上で1年6カ月と、充填方法によって異なる点にも注意が必要だ。
インスタントとギフトセット:用途に応じた選択肢
インスタントコーヒーは、さらに手軽さを重視したい場合に適している。一方、マグカップとドリップコーヒーをセットにしたギフトボックスは、周年記念や特別なイベントでの配布に最適だ。マッシュマトリックス社の15周年記念では、企業カラーを活かしたマグカップとオリジナルデザインのドリップコーヒーをセットにしたギフトが、「マグカップだけでなく、コーヒーのセットで気が利いている」と高い評価を得た。
ギフトセットの場合、箱留めシールや水引きのデザインにも企業カラーを反映させることで、開封時の体験価値を高められる。感謝のメッセージカードを同梱すれば、単なる配布物ではなく、企業の想いを形にした贈り物として受け取ってもらえる。
名入れパッケージで企業らしさを表現する
名入れは、既製品ではなく「その企業のためだけに作られたもの」という特別感を生み出す重要な要素だ。

過度な販促色を避けたデザイン設計
ただし、名入れは目立てば良いというものではない。過度に販促色を強めると、受け取る側の心理的な抵抗感につながる場合がある。特に食品の場合は、「企業名を覚えてもらう」よりも先に「美味しそう」「ちょっと嬉しい」と感じてもらう設計が重要だ。自然な形でブランドが溶け込んだデザインこそが、結果的に長く記憶に残る。
株式会社流機エンジニアリング様の事例では、パッケージもブレンドもオリジナル対応が可能な点に魅力を感じ、社内試飲会を開催して既存ラインナップから最適なものを選定した。その結果、大好評を得て、次年度からはオリジナルブレンドの開発にも挑戦している。
企業カラーとロゴの効果的な配置
企業カラーを活かしたデザインは、シンプルながらも印象的な仕上がりを実現できる。マッシュマトリックス社の事例では、マグカップのベースカラーを企業ロゴが映えるアイボリーにし、カップ内側に企業カラーを全面に入れることで、シンプルながらも印象的な仕上がりになった。オレンジとブルーの2バージョンを作成し、反対側には15周年のデザインを印字することで、記念性も高めている。
コーヒーパッケージのデザインも、箱留めシールに水引きを配し、企業カラーのオレンジとブルーを使用することで、開封時の驚きと特別感を演出している。
オフィスで喜ばれる理由とは
コーヒーノベルティがオフィスで喜ばれる理由は、実用性と体験価値の高さにある。
休憩時間のリラックス効果
「休憩」「覚醒」「リッチ」「ほっと一息」「リラックスタイム」といったキーワードと相性の良いコーヒーノベルティは、忙しいビジネスパーソンの休憩時間に最適だ。「弊社のサービスを使って、ぜひ空いた時間でご休憩ください」というメッセージを込めて渡すことで、企業の配慮が伝わる。
オリジナルブレンドの味わいとパッケージも含め、コーヒーノベルティは非常に好評だ。社内外を問わず、意外とコーヒー好きが多いことが分かり、社内での会話のきっかけにもなっている。思わぬコミュニケーションの促進に一役買っている。
社内コミュニケーションの活性化
ノベルティを社員向けの記念品やインナーブランディングとして活用するケースも増えている。周年記念の食品ノベルティを社員に配布することで、自社の歩みを実感できたり、家族に会社の話をするきっかけになったりすることもある。ノベルティは外向きの広告であると同時に、内向きの共通体験でもある。
ビズリーチ社のハーモスシリーズ8周年記念では、採用、人事、勤怠、経費、労務の各サービスに対応した小箱を用意し、「他部署へもおすそ分けしたくなる」社内で広がるギフトを目指した。各サービスのカラーと食品の味やカラーを連動させることで、サービスが印象に残るギフト体験を実現している。
SDGs対応のフェアトレードコーヒー
現在、多くの企業がSDGsや環境配慮を経営の軸に据えている。

サステナブルなノベルティで企業イメージ向上
その流れはノベルティにも及び、素材や製造背景まで含めて検討されるケースが増えている。規格外農産物を活用した食品、フードロス削減につながる加工品、簡易包装や紙素材を使ったパッケージなど、ノベルティ自体が社会課題へのアクションになる設計が求められている。重要なのは「SDGs対応」と表記することではなく、実際の仕組みとして持続可能性に寄与しているかどうかだ。
フェアトレードコーヒーは、生産者の労働環境や生活水準の向上を支援する取り組みとして知られている。こうした背景を持つコーヒーをノベルティに採用することで、企業の社会的責任への姿勢を自然に伝えられる。
ストーリーを添えて価値観を伝える
どこの原料を使っているのか、どのような加工をしているのか、なぜこの商品を選んだのか。そうしたストーリーを添えることで、企業の価値観そのものが伝わる。単なる配布物ではなく、「この会社はこういう考え方をしている」というメッセージを、言葉以上に強く届けることができる。
兼松株式会社では、サステナブルコーヒーをノベルティとして提供し、企業イメージ向上に活用している。環境配慮米や高機能バイオ炭など、農業・食品分野でのGXの取り組みと連携することで、より包括的なサステナビリティのメッセージを発信している。
予算別おすすめコーヒーノベルティ
コーヒーノベルティの選択は、予算によって大きく変わる。
低予算(100円〜300円):ドリップバッグ単品
最低ロット100個から対応可能なドリップバッグは、1,000個で単価350円程度から制作できる。白、黒、クラフト茶色などのパッケージカラーを選び、ロゴデータを提供すればデザインも対応してもらえる。入稿後3週間から1ヶ月程度で納品可能だ。
安さだけで選ぶと印象に残らないが、老舗ロースターによる本格的な味わいを提供できるドリップバッグなら、低予算でも十分な体験価値を届けられる。
中予算(500円〜1,000円):オリジナルブレンド+名入れパッケージ
豆の種類や焙煎具合を変更し、オリジナルブレンドを作成する場合は、予算に応じた調整が可能だ。ロースター萩原とのお打ち合わせを通じて、コンセプトを的確に汲み取り、一緒に方向性を決めていける。味も申し分なく、企業の個性を反映したオリジナルブレンドが実現できる。
名入れパッケージのデザインも、企業カラーやロゴを効果的に配置することで、既製品とは一味違う特別感が生まれる。
高予算(1,000円以上):ギフトセット+メッセージカード
マグカップやタンブラーとドリップコーヒーを組み合わせたギフトセットは、周年記念や特別なイベントに最適だ。25個セットのボックス入りギフトには、オプションで専用のクリアケースを用意でき、ラッピングも可能だ。アソートで送ると飲み比べも楽しく、会話のきっかけになる。
感謝のメッセージカードを同梱することで、もらって嬉しいギフトになる。リアルなミーティングのきっかけになり、ビジネスのコミュニケーションが活性化したという声もある。
展示会や周年イベントでの活用法
展示会や周年イベントは、コーヒーノベルティを効果的に活用できる絶好の機会だ。

展示会での記憶に残る体験づくり
数多くの出展社が並ぶ中で来場者の記憶に残ることが大きな課題になる。その場での説明だけでは時間も限られており、後日思い出してもらえるきっかけが必要だ。コーヒーノベルティは、持ち帰った後に改めて体験されるため、時間差で企業との再接点を生み出す。名刺交換の瞬間だけで終わらず、「あの時もらったコーヒーが美味しかった」という形で会話が再開されることも珍しくない。
展示会のノベルティに込めた想いは、展示ブースのカフェコンセプトから始まる。コロナ禍を経て、展示会でお客様と直接コミュニケーションを取る機会の貴重さを再認識した企業が、「せっかくならオリジナリティのある美味しいコーヒーをお客様にお届けしたい」という想いを強めている。
周年イベントでの感謝の伝え方
周年イベントにおいても、節目のタイミングに合わせたオリジナル食品は、感謝の気持ちを形にして伝える手段として高い効果を発揮する。15周年という節目に、オリジナリティのあるノベルティを作ることで、社内外からポジティブな反響があったとのこと。ブランディングツールとして活用できた事例となっている。
年末の贈答品やイベントの手土産としても採用されるようになったため、オリジナルコーヒーを一貫して使っていくことで、連続性のあるブランドイメージの構築が期待できる。
コーヒーノベルティ制作の実務ポイント
コーヒーノベルティの制作には、食品特有の要素を理解しておく必要がある。
製造リードタイムと納期管理
食品ノベルティには製造リードタイムやロット、賞味期限、物流といった特有の要素がある。企画段階から納期逆算で進めること、配布数量を現実的に見積もること、目的に応じて単価設計を行うことが欠かせない。入稿後3週間から1ヶ月程度の納品期間を見込み、イベント日程から逆算してスケジュールを組む必要がある。
ご発注より1ヶ月から2ヶ月ほど納品までお時間がかかるため、まずはお早めにご相談いただくことが重要だ。
ロット数と単価のバランス
最低ロットは100個からだが、1,000個以上になると賞味期限が3ヶ月から1年6カ月に延びる。充填方法が異なるためだ。3,500個以上でフルカラーパッケージが可能になるため、配布予定数に応じて仕様を検討する必要がある。
安さだけで選ぶと印象に残らず、逆に高価すぎると配布数が限られる。重要なのはコストと体験価値のバランスだ。
デザインとカスタマイズの可能性
完全データ支給、またはロゴデータを提供すれば弊社にてデザインも可能だ。条件によって別途費用がかかる場合もある。ラベルデザインは基本デザインにロゴ部分を差し替える形が一般的だが、仕様変更などのカスタマイズも可能だ。
パッケージは白、黒、クラフト茶色などがあり、その他の色のパッケージのご希望がある場合は別途相談できる。コーヒー豆の種類は基本的にオリジナルブレンドになるが、ご希望がある場合は別途相談可能だ。
まとめ:コーヒーノベルティで企業価値を高める
コーヒーノベルティは、単なる配布物ではない。
企業の姿勢や価値観を体験として届ける重要なコミュニケーション手段として、その役割は大きく進化している。ドリップバッグやインスタント、ギフトセットなど、形態別の選び方を理解し、名入れパッケージで企業らしさを表現することで、受け取った人の記憶に長く残るノベルティが実現できる。
オフィスで喜ばれる理由は、実用性と体験価値の高さにある。休憩時間のリラックス効果や社内コミュニケーションの活性化など、コーヒーノベルティがもたらす効果は多岐にわたる。SDGs対応のフェアトレードコーヒーを選ぶことで、企業の社会的責任への姿勢も自然に伝えられる。
予算に応じて、ドリップバッグ単品からオリジナルブレンド、ギフトセットまで、さまざまな選択肢がある。展示会や周年イベントでの活用法を理解し、製造リードタイムやロット数、デザインのカスタマイズ可能性を把握しておくことで、効果的なノベルティ制作が可能になる。
コーヒーノベルティは、味わいを通じて企業の姿勢を伝えられる数少ない手段だ。そこに名入れやストーリー、SDGsの視点を重ねることで、ノベルティは単なる販促物から、ブランドを語るメディアへと変わる。展示会や周年イベントという限られた機会だからこそ、「何を配るか」ではなく、「どんな体験を届けたいか」という視点でノベルティを設計することが、これからの企業コミュニケーションにおいてますます重要になっている。

